エアーが片寄って流れる危険
通気抵抗が小さい = エアーの片寄り流れが起きる危険性が高い
エアー吐出口が大口径の散気管(縦型散気管)は、通気抵抗がとても小さいため、設置本数が複数になると、エアーが片寄って流れる危険があります。
OHRエアレーターは、ブロワーによってエアーを散気管へ送り込むときの通気抵抗が世界で最も小さく、わずか20~30mmAq(2~3cmの水深分の抵抗)しかありません。
極端に小さい通気抵抗は、ブロワーに無駄な負荷を掛けず最小の空気量・電力で済むという面ではメリットですが、その反面、エアーの片寄り流れが起きやすく危険、ということでもあるのです。これは表裏一体の関係です。
いったんエアーの片寄り流れが起きてしまったら、大規模な修正工事を行なわなければなりません。
なぜ、通気抵抗が小さいと、エアーが不均等に出る危険性が高いのか、以下の図をご覧下さい。

ポーラスディフューザー(多孔質散気管)は、エアーが均等に出やすい
他方、一般的な散気管(ポーラスディフューザー)は、数百ミクロンの微細な無数の穴からエアーが吐き出される構造となっているため通気抵抗が非常に高く、新品時で500mmAq(50cmの水深分の抵抗)ほどもあります。
エアーはまず、通気抵抗が少ない配管・散気管の内部に溜まり、その後で一斉に微細な穴を押し広げて外に出ていきます。
だから、配管構成にそれほど気を付けなくてもエアーは均等に出ます。
(もちろん、ポーラスディフューザーのエアー均等吐出は新品時の場合でして、目詰りが進むと、エアーが良く出る散気管と、まったく出ない散気管に分かれます)
コピー品・類似品を導入したユーザーの声
実際に、OHRエアレーターのコピー品・類似品を導入したユーザーからは、「設置した一部の散気管からまったくエアーが出ない」とか、「立ち下がり管の左側と右側とで、均等にエアーが出続けるのが正常なのに、左側が出ると右側が出ず、右側が出ると左側が出ないという、シーソーのようなエアーの出方をする」といった報告を受けています。
OHR社は独自の計算式を基に計算を行ない、
エアー均等吐出を完全に請負います
OHRエアレーター(その他、エアー吐出口が大口径の散気管)の配管設計は、通気抵抗の大きい従来型散気管に比べてはるかに難度が高く、ミス無くこなすには高レベルの計算式が無いと不可能です。
OHR社は、確立された独自の計算式を基に設計計算を行ない、OHRエアレーターの設置本数が何百本となっても、均等にエアーが吐出されることを完全に請負います。
つまり、「OHRエアレーター」と「エアー均等吐出のための計算式」は、密接不可分の関係なのです。